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サッカー日本代表 ハリル解任!後任は西野氏! [スポーツ]

電撃ニュースが飛び込んできました。
4月9日の本日、サッカー日本代表のハリルホジッチ監督が解任されました。
ワールドカップまで後2ヶ月。ここまで本番が迫っているタイミングで日本代表が監督交代をするのは初めてです。一般論ではデメリットの方が多いこのタイミングでの交代劇ですが、この電撃解任について追いかけてみました。

◆原因は?
1. アジア最終予選を突破し、ワールドカップ本戦出場を果たしたという点では、ハリル氏は最低限の成果は出していたように見えます。しかしその後、E-1 サッカー選手権(東アジアサッカー選手権)で韓国に1-4とボロ負け、2回あったヨーロッパ遠征でもブラジル戦1-3、ベルギー戦0-1、マリ戦1-1、ウクライナ戦1-2と1分3敗と不安の残る内容だった事も確かです。それならば、E-1サッカー選手権で韓国に負けた時やヨーロッパ遠征で2連敗した時の方がチームを立て直す余裕も今解任するよりもあったのでは?という声が出るのは最もでしょう。

選手と監督の間に溝が発生
日本サッカー協会の田嶋幸三会長によると、この決断に至ったのは先月のマリ戦、ウクライナ戦を見た後だそうです。決定的だったのは選手と監督に十分なコミュニケーションがなく、選手が戸惑いながらサッカーをするようになっていたということです。

ハリル氏はアジア最終予選を突破するまで「縦に速いサッカー」究極の目標に掲げていました。これは、縦に細かいパスを繋ぎ、最短のタッチ数でゴールを目指すというものです。パススピード、トラップ等、足元の技術が要求されます。
これがマリ戦、ウクライナ戦ではハリル氏は「縦へのロングボールを入れるサッカー」に作戦が変化していました。ハリル氏から出される指示はとにかく前へ蹴れという事のみ。このサッカーで求められるのはロングボールを収められるキープ力、ポストプレーが出来るパワープレイです。口にすると似てますが、実際に出される指示も含めると大分違っていたので、ここに選手が戸惑いを覚えていたそうです。

しかし、ハリル氏は頑固な性格なので、選手からの意見は聞き入れません。ただ監督の言いなりに縦ポンサッカーをする→もし従わなかったらメンバーから外される→萎縮されるサッカー。仕事でもスポーツでもそうですが、自由に裁量権を持って行動が出来ると出来ないとではパフォーマンスが大きく変わってきます。監督に怯えて萎縮されるサッカーよりは、のびのびプレーしてほしい。これがこのタイミングでの解任に繋がったのではないでしょうか。


長らくハリル氏の選手選考には疑問に思う点がありましたし、結果も出ていなかったので、解任される事は個人的には賛成ですが、タイミングを選手・新監督がどう受け止めるか、ですね。
次に、メリット・デメリットについてまとめてみましょう。

◆メリット
まず、新監督として西野朗氏が任命されました。西野氏は技術委員長として常にハリル氏の近くでサッカーを見てきたので、今までのハリル氏のサッカーから大きく変わる事ない戦術が実現できる方ですので、選手が戸惑うリスクを最小限に出来ます。加えて、コミュニケーションが日本語で通じるようになるので、微妙なニュアンスも含めて正しい気持ちを選手と監督がダイレクトに伝え合う事が出来ます。
西野氏は監督としてJリーグ最多の270勝の実績があります。若い時にはあのブラジルに勝利するなど、「マイアミの奇跡」を起こした事のある手腕も有名です。
基本的に西野氏は、選手の基本能力を重視し、それを最大限生かすシステム、戦術を独自の発想で組み立てます。ハリル氏のように、自分の目指すサッカーに合わない場合は基本能力が高くても招集しないという事はしない方ですので、納得感のあるメンバー選考になるのではないでしょうか。
ハリル時代に冷遇されていた本田、乾、岡崎あたりはメンバーに入ってきそうですね。

◆デメリット
何と言っても時間がありません。ワールドカップまであと2ヶ月。この短期間でチームを立ち上げ直し、勝てるチームに出来る監督はいないのではないでしょうか。ハリル氏の求めるサッカーが変わっていった事に対して不満を持っていた、戸惑っていた選手ももちろんいるでしょうが、一生懸命ハリル氏のサッカーを体現しようとした選手もいたはずです。そのように監督に寄り添っていた選手と「自分たちのサッカー」をやりたがっている選手との間には確実に意識のズレが出てきます。そのズレを選手間または監督が間に立つ事で短い期間で修正していくことが求められます。
最近ハリル氏に招集されるようになったけれども、結果が出なかった小林、杉本、宇佐美あたりは監督交代を機に呼ばれなくなる可能性が高いんじゃないかなと。


個人的には、ハリル氏の選手選考、サッカーのスタイルは好きじゃなかったので今回の解任に対しては、協会良く決断したなと思います。が、やはりこのタイミングなので史上最低のワールドカップになる事も覚悟しなくては。。

5月末にあるガーナ戦で、西野新監督はどのようなサッカーを見せてくれるのでしょうか。西野監督の指揮する初めての代表戦がワールドカップメンバー確定前の最後の試合です。期待と不安が混在していますが、楽しみにしていましょう!
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