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ワンセグ 受信料義務判決 [ニュース]

本日、ワンセグを巡る裁判で判決が下されました。

今回の裁判の焦点は一つ。
「ワンセグ放送を受信できる携帯電話を持っていたら、NHKと受信契約を結ぶ義務があるのか。」

今や日本ではほぼ全員が携帯電話を持っている時代。それがガラケーでも、スマホ(Androidのみ)でもワンセグ受信機能を備えている機種がほとんどです。今までテレビを持っていない事を理由にNHKの受信料を拒み続けていた方も、上記で義務ありと結論づけられた場合はもう言い逃れが出来なくなり、支払いの必要が出てきます。そのため、多くのワンセグ携帯(ガラケー・Android)ユーザーは戦々恐々しながら判決の行方を見守っていたのではないでしょうか。

ワンセグ携帯の受信契約義務を巡っては、今回の東京高裁の前に水戸地裁や千葉地裁松戸支部などが義務ありと判断した一方、さいたま地裁では義務なしの判決が出ており、判断が分かれていました。そして迎えた注目の公判。結果はというと、、、

「支払いの義務あり!」

がっかり来た方も多いのではないでしょうか。私もワンセグ携帯ユーザーなので、これでNHKに抵抗する術はなくなってしまったと感じ、事実上の敗北です。

さいたま地裁は『携帯電話は「携帯」するものであって、放送法に記載されているいわゆる「受信設備の設置」にあたらない。』という判断でワンセグ携帯ユーザーは支払いの義務なしとしていたのですが、これが覆された格好です。個人的に、さいたま地裁の判断の方が至極全うだと思っています。放送法の条文内にわざわざ「携帯」と「設置」を区別して使っていて、携帯電話は明らかに「携帯」するものですよね。今回の東京高裁の裁判長は、それをマルっと「設置には受信機を一定の場所に設置する場合だけでなく、携帯型受信機を携行する場合も含まれる」と結論づけましたが、乱暴すぎるのではないかと感じています。

この「設置」という言葉が放送法の中に組み込まれたのは今から60年以上前、日本は家電ブームに湧き、昭和では新しい生活・消費習慣を表す家電が三種の神器としてもてはやされました。テレビ・冷蔵庫・洗濯機ですね。この頃作られた放送法ですから、当然スマホが出てくるなんて概念もなかったでしょうし、みんなテレビを「設置」するのが当たり前、「携帯」する事なんてまさか無いだろうけど一応言葉として区別しておくか、くらいだったかもしれません。しかし、そのまさかが現在は現実となりました。

この放送法が出来たのも、NHKが出来たのも今から60年前〜70年前ですね。その当時は税金を払って国に情報を配信してもらう必要があり、みんな義務として受信料を払っていましたが、ここ最近、特にこの10年で技術はめざましく進歩しています。NHKを見ていないという人は増えて来ていますし、無料で触れられるテレビ・ネットニュース・動画配信と情報がありふれた時代の中で生きている人々にとって、NHKになぜそこまで受信料を義務的に払わなければならないのか、疑問に感じるようになってもおかしく無いのでは無いでしょうか。NHKの存在意義を見直す段階なのかもしれません。

NHKを見なくなっている人が増えているのは、NHK側の放送内容が充実していないのも一因だと思います。今回の裁判でさらに受信料徴収に優位に立ったNHKですが、是非受信料を国民から幅広く集めている事に納得されるコンテンツを配信してほしいものですね。
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